蜘蛛女のキス~初日を終えてpart2~

...と前に書いた内容を見直してふと
思ったけど
あれ?お腹痛くなったの1幕だっけ?
2幕だっけ?と急に不安になった。

というぐらい記憶は曖昧。
時系列は無茶苦茶かもしれない。
けどそこは見て見ぬふりでお願いします。

さて...
話は第2幕。(だと思われる部分。違ったらごめん。

もうここまでくると完全に
ヴァレンティンとモリーナで
もうこの「蜘蛛女のキス」の世界観に
一気に引きずり込まれていて
そこにいるのは紛れもなく大倉忠義なはずだけど
もうヴァレンティンでしかなくて
少しでもモリーナの気持ちに寄り添いたくて
...

辛い。ツライ。
とにかく辛いでしかなかった。

もうモリーナは自分の気持ちに気づいていて
でもヴァレンティンには心に決めた大切な彼女がいて...

手紙を書くシーンは
ずっと「ヴァレンティンの馬鹿っ!!!」って
何度も叫びたくなった。

度重なる拷問や体力の低下に意識が朦朧とする中で
たった1人の愛する彼女への
積もりに積もった愛の言葉を
モリーナに代筆してもらうのだが
モリーナはその強すぎる想いと
自分の感情に挟まれて...

もうほんとヴァレンティンの馬鹿っ!!!!!!!
ちゃんと目の前の人に向き合いなさいよ!!!!!!!
モリーナ震えてるじゃん!!!!!!!
全然手紙書けてないじゃん!!!!!!!
って...

たぶんその後だと思うけど
もうひとつ印象に残ったシーン。

拷問により傷まみれで満身創痍なヴァレンティンの
背中を優しくただただ優しく拭いてあげるモリーナ。

Tシャツを脱いだ時、そのカラダに施された傷まみれのメイク。
ものすごく心が痛くなった。

...と同時に背中の傷はハッキリと見えたけど
右胸辺りにも青アザ?のような傷が
あったのだが、体勢が前屈みになっていたので
ハッキリとは見えずにせっかくのメイクが
もったいないなぁ...と
お前どこから目線やねんな感情も生まれた。

確かに満身創痍な中、背筋ピーンなってたら
おかしいしあれは正解だったとは思うけど
でもあの胸の傷もきっと演出上は大事なメイクだからもっと見せてもいいんじゃないかな?と...


そして、話はもう佳境へ。

もう互いが互いに求め合い、それでも離れなければいけない現実が待っているという
王道たる王道な話の内容に突如ぶち込まれた
ベッドシーン。

ハッキリ言わせてもらう。

「そこだけを切り取って騒ぐなガキ共」。

そりゃ最初はまぢか...そこまでやるか...
と焦ったのは確か。
だけど、あのシーンにはあの場、あの話の流れの中で絶対に必要不可欠なシーンだったし
世間一般的にはSEXは汚らわしいもの、いやらしいものというイメージが強いのは分かってる、ましてや男同士。

そこだけ聞けばふしだらで汚らわしいものにしか思えないかもしれないけど
ヴァレンティンとモリーナのあの時間は
とても綺麗で悲しくて...
とにかく悲しくて辛くて綺麗で...

SEXをする事で何かが変わるわけでもないし、辛い現実が待っているのは変わらないのに
それでも互いに求め合って一瞬でも一時でも...
っていうモリーナの女心がもう...


とか大人ぶってるけど
まぁそりゃ少しばかりは
「あぁ...こんな声出すんや。」とか
「え。イクの早くね?」とかは脳内過ぎったよ?そりゃ過ぎるよ!!!!!!!
17年見続けた男の喘ぎ声なんぞ、
そりゃ聴けるチャンスはもう二度とないから
しかとこの耳に焼き付けたよね!!!!!!!(開き直り

...すみません。荒ぶりました。

話は戻って...と
その後はもう一気に話が進む進む。

原作も何も情報を入れずに挑んだ初日だったので
ちょっと話の展開が、ん?って思った所も
要所要所あったけど
とにかく2人は身体を重ねた事により
もう離れたくない離れるなんて...
という想いがより一層増したのに
それでも離れ離れにならなきゃいけない運命で。

モリーナが出て行く朝。
最後に「そう言えばキスしてないよね?」って。SEXはしちゃったけどキスはまだだったね。って。

なに?その可愛いの。
モリーナ可愛すぎない?
最後の思い出にキスが欲しいって求めるの。ヴァレンティンに。

それにヴァレンティンも求めるの。
あと少しだけ、ちょっとたけでもお互いに幸せな時間を過ごしたいからって
ずっとモリーナが話してくれた、2人を繋いでた映画の内容を最後まで聞かせてって求めるの。

なんだこの胸焼けするぐらいの
純愛ラブストーリー。

ましてや、それが男同士。
なはずなのにもう男とか女とか関係ないの。
すっごくその最後のシーンが綺麗なの。

悲しくて辛くて全然ハッピーエンドじゃないのにすごく
ほんとにすごく綺麗な物語なの。

で、ほんとに最後の最後。
2人は笑顔でお互いのその後の話をするの。

まるで、監獄の中でずっと話し合っていた
映画の一部かのように
自分達の話をするの。

「釈放されてそれでもヴァレンティンへの想いは薄れる事なく、
ヴァレンティンの言った通りにヴァレンティンの為にと組織に連絡を取りそこで命を奪われるモリーナ」

「監獄の中でただひたすらモリーナの事を想い、きっと彼女が何とかしてくれる。
酷い拷問にも耐えに耐え、きっとまたいつか会える事を信じていたが、病気になって息絶えるヴァレンティン」


ぜんっぜんハッピーエンドじゃないのに
ほんとに辛くて悲しいのに
ヴァレンティンもモリーナも笑顔で
すごく楽しそうに話すの。

そして、ヴァレンティンから離れていくモリーナ...

もう涙腺崩壊もいいとこ。
物語に感動したのはもちろんの事、
あの大倉忠義が。
自分が好きな大好きな大倉忠義が。
大事な大事なオーラスで腸詰めちゃったり
普段はふにゃふにゃキャラで
なーんも考えてませんよーみたいに見せて
それでも人一倍努力家で頑張り屋さんで
そんな大倉忠義が。

とうの昔に見た舞台「DREAM BOY」では
台詞も少なくただの取り巻き役で
舞台の端っこに立たされて
演技だとは思えないガチあくびをしていた
あの大倉忠義が。

こんな大役をこなしたなんて。
こんな壮大なストーリーを完璧に
ヴァレンティンとしてやりきったなんて...

そしてそれを観させてもらえたなんて...

もう色んな感情が混ざりに混ざって
気づいたら無意識でスタンディングオベーションしてたし
泣きじゃくってたし…
おおくらくん目の前にいるのに...
もう涙止まんなくてオエオエ言っちゃうし...

ということで話はここまで。

最後に。
この「蜘蛛女のキス」すごいです。
自担だからという贔屓目を存分に生かして言います。
すごいです。うちの大倉忠義
もちろん、渡辺いっけいさんに助けられてる部分はかなりありました。
初日は、台詞も計7回も噛んでたし。(数えてたんかい←

でも、ほんとにすごいとしか言い様がないんです。

無理なのは分かってるし、贅沢言うんじゃないよって言われるのは重々承知ですが
日に日にヴァレンティンロス...蜘蛛女のキスロスが酷くなってます。
会いたいんです。ヴァレンティンに。モリーナに。

もう一度だけ。本当にもう一度だけで
いいから会いたいんです。

だから私は諦めない。
チケット持ってないけど。
掛けるよ。奇跡に。
意地でも当日券取ってみせるよ。千秋楽。
遠いけど東京。怖いけど東京。

約1ヶ月経ってこの舞台がどんな風に変化したのかほんとにみたい。観させて頂きたい。

大倉担を名乗ってから、こんな感情になったのは
本当に初めて。
きっと最初で最後だと思う。

それだけ舞台の内容自体が素晴らしかったのもあるけど
この17年が無駄じゃなかったんだな…って
戻ってくる場所はここで良かったんだ...って
改めて思わせてくれた大倉忠義本人に
心から感謝を伝えたいです。

そして私は楽天ブックスで原作本を買いました。という謎の報告で
このブログを終わります。

ちゃんちゃん。